世界を目指すアルビレックス

オレンジのユニフォームの選手

アルビレックスは日本国内ではJ1でも屈指の観客動員を誇るアルビレックス新潟を経営していますが、それ以外にも世界に目を向けたサッカービジネスを展開しています。

代表的な例がシンガポールのSリーグへのアルビレックス新潟シンガポールの参入です。広告スポンサーとして出資することは珍しくありませんが、海外の地で日本企業がサッカークラブそのものを経営することはほとんど前例がなく、シンガポールにおいては初めての挑戦でした。当初は文化の違いや経営方法の違いに悩まされながらも、現地に合わせた方法で着実に経営の歩を進めていきました。

日本国内におけるクラブの主な収入源といえば、親会社からの出資やスポンサー収入の他、サポーターの入場料やユニフォームなどのグッズ販売が主ですが、シンガポールにおいては収入源の多くはスタジアムに併設されたカジノでした。カジノは社会貢献をしていると認められた組織に対してその運営が認められ、サッカークラブの設立は地域に対する貢献が大きいということでカジノを経営しています。

サッカーとは直接関係のない事業で、サッカーに関心のないお客さんを集めて収入を得ることに当初は抵抗もありましたが、その地域にあった経営方法に従うことでクラブの財政は保たれ、他のアジア地域やヨーロッパにまで進出するほどの力をつけました。